衆議院選挙について(その2)(社会)
2024/11/06
前回、衆議院議員総選挙の小選挙区制と比例代表制の選挙制度について、少し考察させていただきました。
今回は、選挙結果について、少し考えてみたいと思います。
※参照リンク元
・衆院選 開票速報(衆議院選挙2024特設サイト)(NHK)
選挙結果は以下の表のとおりでした。
小選挙区 | 比例区 | 合計 | ||||
自民 | 132 | (45.7%) | 59 | (33.5%) | 191 | (41.1%) |
立民 | 104 | (36.0%) | 44 | (25.0%) | 148 | (31.8%) |
維新 | 23 | (8.0%) | 15 | (8.5%) | 38 | (8.2%) |
公明 | 4 | (1.4%) | 20 | (11.4%) | 24 | (5.2%) |
共産 | 1 | (0.3%) | 7 | (4.0%) | 8 | (1.7%) |
国民 | 11 | (3.8%) | 17 | (9.7%) | 28 | (6.0%) |
れいわ | 0 | (0.0%) | 9 | (5.1%) | 9 | (1.9%) |
社民 | 1 | (0.3%) | 0 | (0.0%) | 1 | (0.2%) |
参政 | 0 | (0.0%) | 3 | (1.7%) | 3 | (0.6%) |
みんな | 0 | (0.0%) | 0 | (0.0%) | 0 | (0.0%) |
安死 | ー | 0 | (0.0%) | 0 | (0.0%) | |
保守 | 1 | (0.3%) | 2 | (1.1%) | 3 | (0.6%) |
諸派 | 0 | (0.0%) | ー | 0 | (0.0%) | |
無 | 12 | (4.2%) | ー | 12 | (2.6%) | |
合計 | 289 | (100.0%) | 176 | (100.0%) | 465 | (100.0%) |
定員は465席ですので、いわゆる”過半数”に必要な議席は、233席ということになります。
現在の与党は、自民党と公明党で合計すると215席となり、過半数を満たしませんでした。
なぜ、過半数が必要なのかというと、党内で同一意見で賛成票が得られるとすると、与党で決めた案件は野党と審議するものの、現実的にはすべて提出案が通過してしまうという理由からですよね。
今まで与党が過半数をとっている場合が多かったわけですが、だとすると野党の役割って何なのかという矛盾をどうしても考えざるとえませんでした。
ですので、今回、与党が過半数を超えなかったことは、国民の意思として正しいと思いますし、野党の意見ももっと重視し、与野党でしっかりと議論していくべきだと思います。
さて、上記の選挙結果ですが、小選挙区で289席、比例区で176席となっています。
この結果を少しグラフで整理してみました。
小選挙区
比例区
小選挙区制だと1名だけが当選となるため、どうしても主要政党(与党)の当選確率があがってしまいます。
純粋に政党だけの支持率である比例区の結果をみると、定数176に対して、自民党は59(33.5%)。公明党は20(11.4%)ですので、両党で44.9%を占めることになります。
立憲民主党は、躍進したと言われていますが、比例区では44(25.0%)で小選挙区よりは低めの議席数となっています。
本来ですと、この比例区の獲得比率によって、各政党の議席を分配させるべきなのではないかと思っています。
比例区の各党獲得比率により、定数465を再配分してみると以下のような結果となります。
比例区の各党獲得比率により定数を再配分した場合
比例区ベース | ||
自民 | 156 | (33.5%) |
立民 | 116 | (25.0%) |
維新 | 40 | (8.5%) |
公明 | 53 | (11.4%) |
共産 | 18 | (4.0%) |
国民 | 45 | (9.7%) |
れいわ | 24 | (5.1%) |
社民 | 0 | (0.0%) |
参政 | 8 | (1.7%) |
みんな | 0 | (0.0%) |
安死 | 0 | (0.0%) |
保守 | 5 | (1.1%) |
諸派 | 0 | (0.0%) |
無 | 0 | (0.0%) |
合計 | 465 | (100.0%) |
これが国民が描いている国会の勢力図ではないでしょうか?
ただ、過半数がどうこうという議論(与党と野党)ではなく、最も議席をとっているのは、あくまで自民党ですので、やはり中心となるのは、自民党であるべきだと思います。
また、各案件の決定には、各党としての意見ではなく、所属議員が個人で判断して賛成・反対の意見を述べるべきだと思います。
ただ、閣僚等を決定するのに、どのようなルールで決めていくのかは、議論が必要だとは思いますが、各審議の決定について、政党に関係なく個人の意見が重視されるならば、閣僚はあくまで取りまとめ役であるので、過半数を維持していなくても、今までどおり与党から選出される方法でもいいのかなあとは思います。
あくまで私見ですが・・・。
以上、ご参考まで。
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