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無糖・ゼロカロリー・ノンアルコール等の表示について(理科)

2024/06/04

無糖、ゼロカロリー、ノンアルコール、、、など、0(何もはいっていない)を想起させる言葉の飲食物も多いですが、本当は0ではなく、ある基準値まで認められているという話をよく聞きます。
いったい、どういう定義なのか、ちょっと整理してみました。

まず、「無糖」について。
水と生きるSuntory お客様センター 無糖、微糖、低糖の表示の違いはなんですか? より引用

「糖」に関する表示のルールは、食品表示法で決まっているそうです。
飲料の場合
・100mlあたり0.5g未満 「無糖」
・2.5g以下 「微糖」「低糖」(※それぞれには差異がある定義は特にない)

また、比較対象品(※)と比べ低減された量が2.5g以上である場合も、比較対象品を明記した上で「微糖」「低糖」という表現が可能とされています。
(あくまで比較時での相対的な表現ということで認められているようですが、ややこしいですね。)

“無”という言葉を使っていながら、“有”ってことですよね。

では、次に「ノンアルコール」について。
トリムミズラボ ノンアルコール飲料って本当にアルコール0%?定義・醸造法や味わいについて解説 より引用

ノンアルコール飲料とは、アルコール度数が「1%未満」の飲料のことを示すそうです。
アルコール度数が「1%以上」になると、日本の酒税法では「酒類」に分類されます。

定義上は、いわゆる「ソフトドリンク」もノンアルコール飲料に含まれますが、ノンアルコール飲料はお酒のような飲用シーンや満足感を想定して造られることが多いため、一般的にはノンアルコール飲料とソフトドリンクは、それぞれ別のジャンルとして捉えられているようです。

ビールのアルコール度数は5%前後のものが多いかと思いますので、もし1%に近いノンアルコール飲料を5杯飲めば、1杯分のビールを飲んだのと同じになりますね。
ちなみに、飲酒運転(酒気帯び運転)の基準値は呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg以上と言われていますが、ノンアルコール飲料でもアルコールが0%でない限り、大量に飲むと基準値を超えてしまう可能性もあるってことですね。

こちらも「ノン」という言葉でちょっとわかりにくいですね。

最後に、「ゼロカロリー」について。
「ゼロカロリー」は「0kcal」じゃない? ゼロカロリーの落とし穴 より引用

こちらもやはり基準値があるようです。
『栄養表示基準制度』によると、100mlあたり5kcal未満であれば、カロリーゼロ、ゼロカロリー、ノンカロリー、といった表記をしても良いことになっているそうです。
ちなみに、「カロリーオフ」の表記は、「100mlあたり20kcal未満」なら可能なんだそうです。
(こちらも低カロリーじゃなくて、”オフ”という言葉が含まれているんですけどね。)

テレビのCMでも、ダイエットや健康志向を踏まえた商品として、上記のようなキーワードを使って、宣伝されていることも多いように思いますが、その定義は出ていても、おそらく小さくしか書かれていないかと思われます。
(私もノンアルコール飲料などは、アルコールがないと思っていたので、車を運転しなくてはいけないときに飲んでいたこともありました。)

消費者よりも、販売者側のニーズによって、このような言葉の定義がされているようにも思います。
もう少し、誤解を生まないような言葉を使うべきなんじゃないかとは思いますが・・・。

ご参考まで。

※関連リンク
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