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自民党の総裁選挙が実施され、石破さんが当選ということになりました。
自民党議員の間では、小泉さんがかなり人気だったようですが、少し結果を検証してみました。

※引用元リンク先
・自民党新総裁に石破茂氏　1回目と決選投票の結果詳報（日本経済新聞　2024年9月27日 12:55 (2024年9月27日 19:00更新))
・自民党総裁選2024に関する国民調査（2024年9月26日 12時00分）
・自民党員数3万3600人減、23年末で109万人に（日本経済新聞）2024年3月12日 12:16 (2024年3月12日 21:43更新)

まず、１回目の投票結果より。
最初に党員・党友票の結果が公表されましたが、ここでは、高市さんと石破さんがほぼ同数で全体の６割弱の投票数を集めていました。
国会議員票は368（※１名少ないのは無効だったのか、棄権だったのか・・・）、党員は100万人強（23年末で109万人）いるようなのですが、国会議員票と同数の368に換算されます。
100万人だとすると、368÷1000000で換算されると１人あたりの票数割り当ては、0.04票くらいになってしまいますね。
２回目の投票では、上位２名の票数にて、都道府県別で集計されるので、47票分になってしまうので、47÷1000000で換算すると、さらに１人あたりの票数が減ってしまって、0.005票分となってしまいます。
（※党員になって選挙権を得ても、これだけの影響力しかないってことですね。）

自民党総裁選挙（１回目結果）

順位	候補者	合計	シェア	国会 議員票	シェア	党員・ 党友票	シェア
１位	高市早苗	181	24.6%	72	19.6%	203,802	29.3%
２位	石破　茂	154	21.0%	46	12.5%	202,558	29.1%
３位	小泉　進次郎	136	18.5%	75	20.4%	115,633	16.6%
４位	林　芳正	65	8.8%	38	10.4%	52,149	7.5%
５位	小林　鷹之	60	8.2%	41	11.2%	35,501	5.1%
６位	茂木　敏充	47	6.4%	34	9.3%	26,081	3.7%
７位	上川　陽子	40	5.4%	23	6.3%	32,899	4.7%
８位	河野　太郎	30	4.1%	22	6.0%	14,971	2.2%
９位	加藤　勝信	22	3.0%	16	4.4%	11,942	1.7%
合計		735	100.0%	367	100.0%	695,536	100.0%

国会議員票については、小泉さんが１位（20.4％）でほぼ同数で２位が高市さん（19.6％）、3位が石破さん（12.5％）で、党員・党友票と異なり、小泉さんが人気で、石破さんが少し少なめという感じですね。

ちなみに、民間で実施されたアンケート調査（自民党総裁選2024に関する国民調査（株式会社アイディエーション））による「以下の候補者のうち誰に総理大臣になってほしいと思いますが？」という質問がされているのですが、上位３名は自民党総裁選挙（１回目）と同じで、どちらかというと党員・党友票の結果に近く、より石破さんに人気が集まっているという結果が出ています。

自民党総裁選2024に関する国民調査（2024年9月19日(木)～9月20日(金)の期間で実施）

順位	候補者	合計
１位	石破　茂	22%
２位	高市早苗	16%
３位	小泉　進次郎	12%
４位	上川　陽子	4%
５位	河野　太郎	3%
６位	小林　鷹之	3%
７位	林　芳正	3%
８位	茂木　敏充	1%
９位	加藤　勝信	1%
誰でもいい・関心がない	誰でもいい・関心がない	34%

この結果を見ると、国会議員より党員・党友票のほうが国民の意識に近い結果であるように思われます。
自民党総裁が実質、次期総理大臣になる可能性が高いことを考えると、この結果の相違は問題であるように思えます。
その後の組閣人事等に影響があると思いますので、個人的には国会議員票を重視するのではなく、党員・党友票の悔過をより重視すべきだとは思いますが・・・。

さて、上位２名により２回目の選挙結果は以下のとおりでした。

自民党総裁選挙（２回目結果）

順位	候補者	合計	国会 議員票	都道府県連票
１位	高市早苗	194	173	21
２位	石破　茂	215	189	26
合計		409	362	47

党員・党友票は、１回目では石破さん、高市さんともほぼ同数だったのですが、都道府県別の勝敗で47票分に再集計された結果だと、5票だけ石破さんが多くなったようです。
ですが、結果としては、３位以下の国会議員票にて、高市さんより石破さんが支持されて、石破さんが総裁に選出されました。

１回目に２人に投票した議員はそのまま同じ候補者に投票したと仮定すると、高市さんは１回目72票、２回目173票なので101票、石伴さんは１回目46票、２回目189票なので、143票を１回目に３位以下に投票していた議員から票数を獲得したことになります。
（※367票分だったはずなので、5票は無効・棄権票だったのかと・・・）

候補者	国会議員票		1回目他候補だった議員の投票数
	1回目	2回目
高市早苗	72	173	101
石破　茂	46	189	143

結果としてですが、2回目の国会議員票と党員・党友票のシェアはほぼ同じ割合となったので、ある意味、国会議員も純粋に自分の意見で候補者を選択したということなのかもしれません。
 

国会 議員票	シェア	党員・ 党友票	シェア
215	55.4%	26	55.3%
173	44.6%	21	44.7%
388	100.0%	47	100.0%

１回目３位だった小泉さんが、もし２回目の決戦投票に進んで、総裁に選出されていたとしたら、この党員・党友票との差異が大きく出てしまっていたので、そこは原因を究明し、しくみを是正していく必要があるようにも思いました。

以上、ご参考まで。

※関連リンク
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