真分数・仮分数・帯分数の言葉の由来は?

2023/02/17

小4の生徒が分数の単元を学習していて、ちょうど「真分数」、「仮分数」、「帯分数」などの定義を学習していました。

真分数とは、分子が分母より小さい分数
仮分数とは、分子が分母より大きい、または分母を等しい分数
帯分数とは、整数部分と分数部分でできている数

と定義されていて、「まず、定義を覚えなさい!」と私も教えています。
ですが、ふと思ったのですが、「真分数」、「仮分数」となぜ呼ぶのでしょうか?

帯分数は整数を帯びる分数という意味で、なんとなくイメージできるように思います。
ちなみに、小数でも、0より大きい整数部分のある小数を「帯小数」、整数部分が0である小数を「純小数」と呼ぶらしいです。

ここで、下記のリンク先の質問に対する答えを引用させていただきます。
帯分数・仮分数、なぜそう呼ぶの?語源は?(OKWAVE)

これによると、
「<仮分数>は本来の分数(分子<分母)を<真分数>と呼ぶと、「真」の対語が「仮」であるため、(分子≧分母)となるものを<仮分数>と呼ぶことにしたのではないでしょうか。」

という答えが書かれていました。

確かにまず、分数を習う場合、1を分母にあたる数で分割し、表現することから始まるかと思います。
そういう意味では、分子<分母での定義から分数が考えられたとするのは自然なことのように思われます。
分子≧分母となった場合の分数は仮の姿で、その場合は整数+分数である帯分数で表現することが自然なのかもしれません。

あと、英語ではなんと表記されるのでしょうか?
翻訳の段階でこのような日本語が当てはめられたのかもしれません。
英語では、
 真分数 proper fraction
 仮分数 improper fraction
 帯分数 mixed number
となるようです。

fractionとは、分数のことで、真分数ではproper、仮分数ではimproperという単語があてられているので、たしかに対義語になっているようです。
ちなみに、properは、”適切な”とか”ふさわしい”という意味があり、対義語であるimproperは”ふさわしくない”とか”不適当な”という意味になります。
仮分数は、”ふさわしくない分数”とでもいうニュアンスになってしまうのでしょうか。

ただ、なんとなくイメージはつかめてきたように思います。
このように、単に定義として言葉を覚えるより、語源を調べることにより、意味がわかりやすくなることは多いと思います。

ご参考まで。


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