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都立公立中高一貫校の入試配点について(富士高等学校附属中学校・三鷹中等教育学校)

2023/01/29

東京では、中学受験が2月から始まるかと思います。
一般的には私立中学の場合、2月1日に第一志望の学校を受験される方が多いようです。
また、最近は都立中高一貫校のあいかわらず人気で試験ではなく、適性検査という形で毎年、2月3日に実施されています。

都立中高一貫校については、当教室周辺では、以下の2校が人気のようです。
・都立富士高等学校附属中学校
・都立三鷹中等教育学校

この2校に絞って、情報を整理したいと思います。

まず、試験直前でできることは、過去問対策かと思います。
しっかりと問題を解くことがまず重要なのですが、適性検査はそれぞれが45分という時間のわりに文書を読んだり書いたり、資料を読んだりする時間が多く、時間配分が重要なキーワードになると思われます。
毎年、問題の傾向は大きく変わらないようですので、事前にどのくらいの時間で解くべきかをシミュレーションしておく必要があります。
問題を読む時間、書く時間を差し引いた時間が考える時間となりますので、どのくらいの時間をかけるべきか。
場合によっては、問題をしぼって解くということも必要かもしれません。

さて、2校の適性検査についてですが、若干、配点等が違います。
まずは、その配点について整理しておきます。


1 都立富士高等学校附属中学校
  東京都立富士高等学校附属中学校 募集要項 (305.6KB)

 1)適性検査
  ・適性検査Ⅰ(共同作成問題)
   文章の内容を的確に読み取ったり、自分の考えを論理的かつ適切に表現したり する力をみる。
   ・適性検査Ⅱ(共同作成問題)…資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力
    論理的に考察・処理 する力、的確に表現する力などをみる。
   ・適性検査Ⅲ(独自問題)…資料や様々な条件を基に課題を見出したり、課題解決したりする力をみるとともに計算したり、説明したりする力をみる。

   適性検査Ⅰ:100点満点(45分) ・・・ ①⇒総合成績時に200点に換算します。
   適性検査Ⅱ:100点満点(45分) ・・・ ②⇒総合成績時に400点に換算します。
   適性検査Ⅲ:100点満点(45分) ・・・ ③⇒総合成績時に200点に換算します。
   ①を200点、②を400点、③を200点に換算し、合計800点として換算します。 

 2)報告書
   5年生の成績:8教科(※注1)×25点満点(※注2)⇒200点 ・・・ ①
   6年生の成績(2学期末):8教科×25点満点⇒200点 ・・・ ②
   ①と②の合計400点を200点に換算(半分にする)して換算します。

   ※注1)8教科:国語・算数・理科・社会・音楽・図画工作・家庭・体育
   ※注2)25点満点:成績表の3を25点、2を15点、1を5点として計算

 最終的には、1)適性検査(800点)と2)報告書(200点)の合計1000点満点が総合得点となります。

2 都立三鷹中等教育学校
  東京都立三鷹中等教育学校 生徒募集要項(204KB)

 1)適性検査
  ・適性検査Ⅰ(独自問題)文章を深く読み取り、他者のものの見方や考え方を理解する力、 分かりやすく適切に表現する力をみる。
   ・適性検査Ⅱ(①独自問題/②③共同作成問題)資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理 的に考察・処理する力、的確に表現する力などをみる。

   適性検査Ⅰ:100点満点(45分) ・・・ ①⇒総合成績時に300点に換算します。
   適性検査Ⅱ:100点満点(45分) ・・・ ②⇒総合成績時に500点に換算します。
   ①を300点、②を500点に換算し、合計800点として換算します。 

 2)報告書
   5年生の成績:8教科(※注1)×40点満点(※注2)⇒320点 ・・・ ①
   6年生の成績(2学期末):8教科×40点満点⇒320点 ・・・ ②
   ①と②の合計640点を200点に換算します。

   ※注1)8教科:国語・算数・理科・社会・音楽・図画工作・家庭・体育
   ※注2)40点満点:成績表の3を40点、2を20点、1を5点として計算

 最終的には、1)適性検査(800点)と2)報告書(200点)の合計1000点満点が総合得点となります。

 
 都立富士高等学校附属中学校(以下、富士中と略す。)と都立三鷹中等教育学校(以下、三鷹中と略す。)を比較すると、適性検査については、富士中がⅠ~Ⅲの3種類、三鷹中がⅠ、Ⅱの2種類ですが、富士中のⅡとⅢは三鷹中の適性検査Ⅱの内容に近く、論理・思考力を見る問題の比率で言えば、若干、富士中のほうが配点が高いと考えられます。

報告書については、ともに小5・小6の8教科の成績がベースとなりますが、受験者のほとんどが3か2であるだろうことを考えると、3と2と換算点にて、三鷹中のほうが3に対する配点が高く、報告書の成績が、若干、富士中より反映されているといえるかと思います。

どちらにしても、すでに受験票も届いている段階かと思われますので、あとできることは、試験に対する時間配分かと思われます。

各問題とも45分で解く必要がありますので、過去問を解くときに
① 問題を読む時間が各問、どのくらい必要か?
② 適性検査Ⅰでは、文書を書く時間も長いので、どのくらい書く時間が必要か?
を確認し、逆算することで問題を考えるのに使える時間がわかるかと思います。

あとは、受験学習を継続しつつ、あまり無理はしないで規則的な生活を続けていくことでしょうか。

試験は朝からですので、朝型の生活を維持し、あまり遅くまで学習することは避けるべきでしょう。
風邪対策などにも充分注意して、100%の力を出せるように体調管理していきましょう。

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