小麦粉と米粉の違いについて
2024/05/01
ウクライナ情勢はまだ不安定ですが、当初、輸入における小麦の影響が大きく、「小麦粉」の価格が大きく値上がりする状況にありました。
今は価格は落ち着いているようですが、当時、代用品として考えられていたのが「米粉」だったかと思います。
引用元:輸入小麦の政府売渡価格について(農林水産省)
日本では、コメの栽培が盛んで自給率も高いのでから、小麦粉の代用としてなぜ米粉をもっと使わないんだろうとずっと思ってました。
そこで、あらためて、「小麦粉」と「米粉」の違いを確認してみることにしました。
まず、それぞれの食糧自給率について調べてみました。
※引用元
その3:お米の自給率(農林水産省)
その11:小麦の自給率(農林水産省)
令和2年度のデータのようですが、米と小麦の自給率は以下のとおりです。
米:ほぼ100%
小麦:15%
小麦は、乾燥を好み湿気に弱い作物で、日本では、秋に種をまいて翌年の6~8月に収穫する「秋まき小麦」が一般的なんだそうです。
収穫前に長雨に当たると穂発芽(ほはつが)というものを起こし、品質が著しく低下して商品価値がなくなってしまうということで、収穫期が梅雨と重なる日本では不向きな作物なんだそうです。
米については、消費量も減っているわけですが、米粉のように加工して付加価値があがれば、生産をあげていく可能性も出てくるように思われます。
では、米粉として加工した場合、小麦粉との違いはどのようなものなのでしょうか?
下記のサイトより引用させていただきます。
※引用元
米粉と小麦粉の違いは? (KOMEKOYA)
1 米粉とは?
お米を細かく砕いて作ったものです。原料は大きく分けて「うるち米」「もち米」の2種類があります。
1)うるち米を原料とするもの
主にお団子や草餅などの和菓子を作る際に活用されます。
パンや洋菓子、麺など様々な料理に応用が利くようになりました。
2)もち米を原料とするもの
「白玉粉」「もち粉」などがあります。
白玉粉は洗ったもち米を水びきし、沈殿させて乾燥したもので、主に白玉団子を作るもととなります。
もち粉は洗ったもち米を乾燥させパウダー状にしたもので、大福などを作るもととなります。
米粉は独特のもちもちとした食感が最大の特徴で、米粉を使ったパンやお菓子などは弾力があり、もっちりとした歯ごたえを楽しめます。
2 小麦粉とは?
小麦粉は小麦を挽いて作ったものです。なお、小麦粉は薄力粉・中力粉・強力粉などを含む総称となります。小麦粉に含まれるグルテンの量や性質によって、それぞれ区分される仕組みです。
小麦粉は麺類・パン・お菓子などの材料として広く活用されています。水を加えてこねると、弾力と粘り気を持つ生地になるという特徴があります。
3 米粉と小麦粉の違い
1) グルテンの有無
米粉と小麦粉の最大の違いは、グルテンが含まれているかどうかという点です。
グルテンは水を加えてこねることで形成されるたんぱく質であり、独特のコシや弾力が生まれます。
小麦粉にはグルテンが含まれていますが、米粉には含まれていません。
2) アミノ酸の含有量
米粉と小麦粉は、人の体に必要となるアミノ酸の含有量が異なります。
小麦粉と比較すると、米粉はより多くのアミノ酸を含んでいます。
3)油の吸収率
米粉のほうが小麦粉よりも油の吸収率が低いという違いがあります。
天ぷらを揚げるときに米粉を使うと無駄な油を吸いにくく、サクサクとした仕上がりになります。
一般的に米粉と言えば、小麦アレルギーに対する代用品(グルテンフリー)として利用されることが多いように思います。油の吸収率も低く、健康志向品としてもニーズはあるように思うのですが、やはり価格が高いのでしょうか?
こちらも、ちょっと調べてみました。
下記サイトより引用させていただきます。
※引用元
Ⅳ 米粉に関する動向 - 農林水産省
「出荷段階で小麦粉と価格が逆転」米粉の需給状況は緊急事態【熊野孝文・米マーケット情報】(JAcom)
ウクライナ情勢により小麦粉の価格が上昇したときは、米粉の価格と逆転現象が起こったこともあるそうです。
需要もあり、生産量も増加しているため、今後、価格が低下していく可能性はあるのかと思われます。
こちらの資料によると、米粉、小麦粉の販売価格は以下のとおりです。
(参考) 米粉の業務用販売価格(令和3年度、税抜き)
米粉 :120~390円/kg程度
【参考】小麦粉:110円/kg程度
単純に比較することはできないですが、米粉の場合、やはり加工コストと手間が結構かかるようです。
実際にいくつかのサイトで米粉の価格も見てみましたが、やはり2~3倍の価格になっているように思われます。
ただ、日本は米の作付けに向いている気候ですし、米の消費量は減っているものの、米粉などの付加価値を付ければ、より生産を増やすことも可能なのではないかと思います。
素人考えかもしれませんが、より技術革新することで価格を抑え、米粉の需要を増やしていくことができないのかなあと思いました。
ただ、私自身が米粉をあまり食べたことないので、今度、試してみようと思っています。
ご参考まで。
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