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新型コロナウイルス感染予防対策として、マスクを２枚重ねた場合の効果について、専門家からの指摘がありました。
「重ねても２倍の効果になることはない」

ちょうど中学２年生の学年末テストで試験範囲になっているところが多い「確率」の考えを使って、少し検証してみました。細かい議論はあるかと思いますが、２枚のマスクの効果が同等であり、相互に干渉しないこと（独立事象であること）を前提に考えると、”少なくともウイルスを通さないという条件にて、概算の計算ができると思われます。

「少なくともＡが起こる確率」とは、１ー「Ａが１度も起こらない確率」で計算できます。

ちなみに、スーパーコンピューター「富岳」によるマスク着用の効果検証の結果が公表されています。

これより、飛沫を吸い込むマスクの効果を
布マスク　１７％（０．１７）
サージカルマスク　４７％（０．４７）
N95マスク　７９％（０．７９）
とします。

２枚重ねとした場合、「少なくともウイルスを通さない確率」を計算すればいいことになります。
（実際に装着した場合のフィット感などの影響は無視します。）
考え方は、２枚のマスクともウイルスを通してしまう確率を１から引けばいいということになります。

１　布マスクを２枚重ねた場合
　　１－（１－０．１７）×（１－０．１７）＝０．３１１　
　　１枚だと１７％だとすると、２枚重ねで３１％ほどの効果が期待できます。

２　サージカルマスクを２枚重ねた場合
　　１－（１－０．４７）×（１－０．４７）＝０．７１９１
　　１枚だと４７％だとすると、２枚重ねで７２％ほどの効果が期待できます。

単純に２倍の効果にはならないですが、理論上はそれなりの効果は期待できると思います。
ただ、現実的にはソーシャルディスタンスを保つことや、三密を避けること、会話を慎むことなどとの
複合的な対策をすることが大切なのではないかと思われます。

ご参考まで。

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