都立入試 英語スピーキングテストについて(その2)

2022/10/16

前回、今年から都立高校入試で実施される英語のスピーキングテスト(ESAT-J)についてお話しました。
都立入試 英語スピーキングテストについて

ESAT-Jの結果が20点満点で調査書の点数(300点)に加算されて合計320点、総合計が1020点として合否を決めることになっているようです。
その20点の採点方法についての記載がありましたので、引用させていただきます。

都立高入試英語スピーキングテスト「20点」の謎 ~配点も点数も全てが不可解
こちらの内容によると、スピーキングテストの結果はA~Fの6ランクに振り分けられるそうです。
各ランクの配点は以下のとおりです。

A 80点~100点の場合、20点
B 65点~79点の場合、16点
C 50点~64点の場合、12点
Ⅾ 35点~49点の場合、8点
E 1点~34点の場合、4点
F 0点の場合、0点

事前のプレテスト等の結果から配点が考えられたのかもしれませんが、34点(0点は除く)までの場合
すべて4点として換算されるということになります。
英文の読み上げ問題もあるため、なんらかの反応をすれば、0点にはならないとは思うのですが・・・。

ちなみに令和3年度に実施された確認プレテストの結果が公開されていました。
都立全公立中学校等を対象とし、約64,000人が参加したものです。
中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の取組状況について

10点刻みの得点別占有率は以下のとおりでした。

 

これを都立スピーキングテストの配点基準に当てはめてみました。
たたし、各点数帯での人数分布は均等とし、換算しています。
(例 Bグレード(65点~79点)の場合、60点~69点の占有率を半分とし、70~79点の占有率を加算)
また、Fグレードの0点は人数が不明のため、EとFグレード(要するに34点以下)はまとめて集計しました。
なお、A~Fの呼び方が不明でしたので、”グレード”という表現を使わさせていただきました。


 

 

都立スピーキングテストの配点では、35点以下で1点でも点数があれば4点、0点の場合のみ0点ということになり、受験者の20%弱が含まれることになりそうです。少し、点数の幅が広いのが気になります。
35点~70点のところは、約70%の受験生が含まれることになります。
ある程度、スピーキングの対策ができている層(リーディングも含む)と考えられます。
最高点の20点を取得できる80点以上のところは、10%強の受験生が含まれることになります。

都立スピーキングテストに対する対策は必要だと思いますが、今回のテストの場合、試行的な面が多いように思われます。各グレードを1アップさせるためには、平均して7~8点前後の点数を上がる必要があると考えられますが、加算できる点数はグレードが1あがるごとに4点ということになります。

従来の入試得点を700点、内申点を300点に換算する方法ですと、英語でそれぞれの1(入試得点の場合は点数)を総合点に換算した場合の換算点は

入試得点 1.4点(=700/500)
内申点 約4.6点(=300/65)

となります。
総合得点には、入試得点の場合、1点とれば1.4点分、内申点を1あげれば約4.6点分(実技教科の場合は2倍の9.2点)の価値があるということになりますので、4点分というのは、入試得点では3点分、内申点では1アップさせるのと同等ということになります。
内申点を1アップさせるのは大変ですが、入試で3点あげれば同等と考えると、内申点を基準に考えると対策は重要ですが、入試に備えて準備をしていくことがやはり重要な気がします。

英語のスピーキングテストについては、今までの総合点に20点を加えるというのは、すこし強引なやりかたのように感じますし、今後も内容や得点の加え方については、議論されていくものと思われます。

将来的にどのような体系になっていくのかはわかりませんが、中3になってから対策するというよりは、できれば事前にスピーキングに慣れておく必要があると思います。

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