新型コロナウイルス オミクロン株年代別陽性化率・重症化率・死亡率について(データ検証)
2022/02/06
新型コロナウイルスは、多少鈍化の傾向もあるようですが、まだまだ予断を許さない状況のようです。
なかなか実態もつかみづらいようですが、オープンデータから生年代別の陽性化率、重症化率、死亡率等を整理してみました。
現在、ほとんどがオミクロン株に変異していると考えられますが、年始から陽性者数が急拡大したということもあり、週単位の集計データにて、2022年1月5日以降のデータを使って、まずグラフ化してみました。
なお、重症化率、死亡化率については、未感染者からみたリスクという意味で、生年代別の人口(日本)をベースとした重症者数、死亡率を算定してあります。
1 人口統計
出展:総務庁統計局 人口統計 2022年(令和4年1月1日現在 概算値)
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202201.pdf
2 新規陽性者数(2022年1月5日~2月1日)
出展:データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報(厚生労働省)
https://covid19.mhlw.go.jp/
3 重症者数(2022年1月5日~2月1日)
出展:データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報(厚生労働省)
https://covid19.mhlw.go.jp/
4 死亡者数(2022年1月5日~2月1日)
出展:データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報(厚生労働省)
https://covid19.mhlw.go.jp/
まず、1と2から感染するリスクとして、新規陽性化率(対人口化率)を計算、グラフ化してみました。
イメージとしては、非陽性者が感染するリスクとなります。
5 対人口比 新型コロナ陽性化率(2022年1月5日~2月1日)
よくニュースでも伝えられていますが、やはり一番陽性化率が高いのは20代、その他、10代未満、10代、30代も
比較的高くなっているようです。
次に、1と3から重症化するリスクとして、重症化率(対人口化率)を計算、グラフ化してみました。
イメージとしては、新型コロナにより重症化するリスクとなります。
6 対人口比 新型コロナ重症化率(2022年1月5日~2月1日)
5とは逆に、陽性化率が低い(新型コロナに感染する率は低い)年齢層で40代・50代以降
高齢になればなるほど、重症化率が高いことがわかります。また、性別では男性が高いようです。
これは推測ですが、基礎疾患等の有無に関連しているのかもしれません。
7 対人口比 新型コロナ死亡化率(2022年1月5日~2月1日)
死亡率については、もちろん重症化率と連動するので、高齢になるほど高くなりますが、特に70代以降の
死亡率が極端に高くなっているようです。
以上をまとめると
・新規陽性化率は30代までの年齢層で高く、この年齢層に感染が広がっている
・重症化率は40代以降、年齢とともに高くなり、性別では男性のほうが高くなっている
・死亡化率も重症化率と同じく、年齢とともに高くなるが、特に70代以降が極端に高くなっている。
〇30代未満
独身者も多く、未成年者では学校等での集団行動も多いと考えられる。
20代後半から30代は、家庭をもち、子供を抱えている家庭も多いと考えられる。
ワクチン未接種者も一定数おり、重症化率も低いことからコロナに対する意識も低いと考えられる。
〇40代~60代
新規陽性化率は、30代までより低いが重症化率が高い。
死亡化率は低いが、家族と住んでいる世帯も多いと考えられ、陽性になると家族にも影響が大きいと考えられる。
〇70代以降
社会での活動もそれほど活発ではなく、新規陽性化率は低い世代である。
ただし、重症化率、死亡率は高く、陽性になった場合、要注意が必要である。
もちろん、基礎疾患のある人については、年齢に関係なく、要注意が必要であると考えられる。
重症化を防ぐという意味では40代以降、死亡化率を抑えるためには70代以降の方はリスクが高く
ワクチンの抗体価をあげるという意味でも3回目の接種を急ぐ必要があるということになります。
30代未満については、重症化率・死亡率は今のところ、この世代に比べると低くなっているようですが
まず、2回目までのワクチン接種を完了するとともに、感染を防ぐための対策を手亭していくことが重要かと思われます。
また、家族が感染した場合の対策も前もって準備しておく必要があります。
個人的には、生活に必要な食料や水の準備の他、抗原検査キットの準備、その他、陽性者対応のために使い捨てのマスク等を最近、準備しました。
ご参考まで。
※関連リンク
新型コロナウイルス オミクロン株ウイルスによる新規陽性者数の推移について(データ検証)
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